2023.12.13

モノクローム社、オフグリッド住宅 見学

20231212

オフグリッド住宅の研究および4年生の戸塚君の卒論の調査として、横須賀にある株式会社モノクロームの乾さんにヒアリングを行ってきました。

住所は横須賀でも、相模湾を西南に望む傾斜地が敷地となっていました。

モノクローム社さんは、2021年に設立された非常に若い企業で、屋根一体型太陽光パネルを生産するとともにHEMSの開発を行う企業。

モノクローム社さんのブランチの敷地周辺に、若手建築家による複数の建物が近接して建っています。

当日は、能作文徳建築設計事務所+Studio mnmの設計による「秋谷の木組」をご案内いただきました。

方流れ屋根のシンプルな外観、斜めのリブ状の基礎で持ち上げられた浮遊感を特徴とする「秋谷の木組」は、アプローチ側の西外壁面にテスラ製の蓄電池を2ヶブラケットで設置し(蓄電池なのにカッコいい)、内部では中央部にストーブを備え、吹き抜けのリビングに面して縦長の開口を配置。18.5インチのHEMSのパネルもUIとしてカッコいい。

海に面して横長に開口を設けたくなりそうな立地でしたが、抑制された開口のあり方が印象的でした。

「秋谷の木組」の東隣は中川エリカ建築設計事務所の設計による「MC-EN@Hayama」が建っており、発電効率を考慮した各面の屋根勾配の考え方について、ご案内をいただきました。

その上方には、彦根アンドレア氏の設計によるモノクローム社の梅田社長のご自邸でもある「365°」の特徴的な円形の外観がちらりと見えています。

「生活にかかわるところの興味」から会社を興し、「まだやれることはある」という、他分野から進出し、早くも存在感を示しつつあるモノクロームさんですが、「太陽光による発電は活用しつつ、無理をして節電するのでは無く、便利さは我慢しない生活スタイル」を目指す姿勢がどのように広がるのか、注目しています。