2022.12.16 かけがわ・けんちく夜会 第3回
12月16日「かけがわ・けんちく夜会2022」の第3回目が行われました。今回の登壇者は勝亦丸山建築計画の勝亦優祐さんです。
『デザインオペレーション 実践を通じて社会を変える建築家のあり方』というテーマで実際に行れているプロジェクトを中心にとても興味深いお話をしていただきました。
勝亦さんたちの活動は、新たな設計事務所の在り方と言えるのではないでしょうか。
まちの良い循環の中で設計事務所が大切な役割を果たしていると勝亦さんは言います。設計事務所と事業オーナーが同じ方向を向き、プロジェクトを進めていく。低価格構造になるような仕組みを考え、不動産価値を高めることを目指す。関係人口を増やすことで新たなプロジェクトのきっかけとなる。まちづくりを行っていく上での、とても大切なヒントを得ることができました。
もう一つ勝亦さんたちの活動の特徴だと思ったことは、まちを良くするためにさまざまなスケールでの回答を行なっているということです。立体駐車場や建物のリノベーションという大きなスケールのものでまちを良くしていくプロジェクトがある中で、家具など小さなスケールのプロジェクトも多くありました。もちろん建物の設計はまちを良くするための一つの手段であるが、それだけに縛られていないように感じました。ハード面もソフト面も含むもっと広い視点でまちを見る必要があるのだと学ぶことができました。
勝亦さんの事務所は富士を拠点としているということで、今回のゲストの方々の中では、ここ掛川から一番近い位置にあります。
僕自身今回のレクチャーで共感した部分が多く、機会があれば、また学ばさせていただきたいなと思いました。
楽しい時間はすぐに過ぎ去っていくように「かけがわ・けんちく夜会2022」も残すところ2回となりました。
第4回は仲建築設計スタジオの仲俊治さん。第5回はSTUDIO TOKYO WESTの瀬川翠さんです。
非常に面白いレクチャーになるのは間違いありません。ぜひご覧ください。
田井幹夫研究室 4年 藤田亮太郎