2024.08.07

24.06.22-24 カンボジアワークショップレポート Vol.4

6月22日(土曜日

1日の流れ

6:30 集合

7:00 朝食

8:30 現場へ向かう

9:00 作業開始

12:00 昼食

18:00 作業終了

18:30 夕食

19:30 帰宿

 

 

作業内容

1.柱に横板を打ち付け壁を作る

2.図書室と保健室の間の棚を作る

3.鼻隠しや破風板をつける

4.階段の下段となるコンクリートの土台を作る

5.屋根に瓦をかける

壁や屋根ができるスピードがとても速く前日とは全く違う空間が出来上がり建物の完成形が見えてきた。ただ、最後の工程になるにつれて今までやってきた作業のズレや傾きが影響を与えてくる。全て手作業でやっているので仕方ないことだが、少しの誤差で上手くいかず時間がかかってしまうことが増えた。このような作業もそうだが、スコールなどによる気候の変化に対応することなどこの国では臨機応変に対応できる力が求められる。

 

6月23日(日曜日

1日の流れ

6:30 集合

7:00 朝食

7:40 市場見学

8:50   2023年作の学校見学

9:40 作業開始

12:00 昼食

18:00 作業終了

18:30 夕食

19:30 帰宿

 

 

市場見学写真

2023年作の学校見学

 

朝にマーケットに行き、日本のスーパーとはかけ離れた原始的な市場に衝撃を受けた。現地の人達は新鮮さを重視するのかその場で捌かれる魚や鳥、豚、カエル、犬などを目撃した。市場の後は、2023年に本プロジェクトで完成させた学校を見学した。自分たちのものと大きさや空間性は異なるものの建物の素材と工法は同じで比較が出来るのでとても面白かった。屋根の納まりや階段の作り方、床高さの違いによって空間の変化があり細部が大きな空間にもたらす変化を感じと取れてとても良い経験となった。

作業内容

作業は明日が最終日となり今日で全てを終わらせなければならないため今残っている細やかな作業を全て行なう。だが、スコールによって作業が止まってしまったり集団食中毒によって人が少なかったりして作業が思うように進まない。作業スピードを上げ、ほとんどの作業を終わらせたが妻面のルーバーが終わらなかった。明日の朝に持ち越して今日の作業は終了した。

フェンス完成・図書室と保健室の間の棚完成

屋根完成・階段完成

スコール写真

 

作業後、ホテル近くのカフェでピザパーティーやバレーボール、ビリヤードなどをして台湾やマレーシアの学生と交流を深めた。

台湾の学生は雰囲気が明るいパワフルな学生たちで、作業後も夜中まで遊んだりした。国柄として夜市など夜に活動することが多いからなのか、夜の方が元気で楽しむことに貪欲な学生たちが多いと感じた。

6月24日(月曜日

1日の流れ

6:30 集合

7:00 朝食

7:30 作業開始

9:30 作業終了・建物完成

9:40 セレモニー開始

10:30 セレモニー終了 写真撮影

13:30 学校出発・シュムリアップへ移動

19:00 Royal Crown Hotel 到着

 

昨日残ってしまった妻面のルーバーを現地の人や学生たちが完成させるために一致団結して作業を効率的に行い、2時間以内に完成させることができた。結果、無事建物を完成させてセレモニーを迎えることができた。セレモニーの初めに私たちは小学校の門からチェック柄のスカーフを一人一人首にかけられ入場を行った。カンボジアは繊維産業が有名であり布の質がとても良いことで有名だ。そのことから、スカーフのプレゼントであったりセレモニーのテントが美しい布で装飾されていたりする。日本とは違う形式やカンボジアの有名な産業を身近に感じることができてとてもいい経験だった。セレモニー後は、写真撮影を行った。学校の先生や作業を手伝ってくださった現地の人たち、子供たちなど多くの人と記念撮影をした。また、完成した建物を記録に残すべく多くの写真を撮り、12日間にも及ぶ学校制作は終了した。

 

・妻面のルーバーを完成させる

 

セレモニー風景

入場の景色・セレモニーに参加する子供達

 

 

 

記念撮影

田井ラボ記念撮影・学校の先生たちと記念写真

各国の先生の記念写真・全員の学生と先生の集合写真

 

竣工した建物

完成した建物は、建物の外周を縁側に囲まれており、軒と縁側による心地よい空間が作り出された日本風の建物であった。建物の床高は900mmと地面から離れていることで、日本のような地面との一体感や椅子のような使われ方はしないが、カンボジアらしい高床の造りによって、縁側に腰掛けた時の開放感と軒下の日陰による涼しい空間が作り出せたと思う。また、真ん中のオープンスペースは東西に風が抜ける通り道となっていることや、大きな日陰スペースとなっていることで、建物の真ん中に壁に背を預け涼むことができる居心地のよいスペースを作ることができた。