2025.06.18_松浦履物店ゼミ
今週のゼミは、工事が進んでいる履物屋の見学も兼ねて、掛川市の松浦履物店にて行われました。
近頃、だいぶ気温が上昇してきたこともあり、蚊取り線香を焚きつつ、アイスを片手に和やかな雰囲気の中、ゼミを進めて行きました。
現在の工事状況は、本来住居として使用されていた1階奥木造部分の、内壁から天井、さらに店舗倉庫から住居にかかるトタン屋根部分が撤去されており、全長50mほどある建物全体の、見通しも風通しも以前に比べかなり良くなっておりました。
特にトタン屋根を剥がした部分は光が多く入ってくるようになったこともあり、坪庭のようなスペースが生まれておりました
今回のゼミでは、通常の論文進捗報告に加えて、田井先生より、今後の履物店改修に向けたビジョンの共有がありました。1階住居部分の改修方針や、行政に提出予定の空き家改修に関する資料も簡単に見せていただき、設計以外の実務的な業務内容にも触れる貴重な機会となりました。
また、今後建築に関わっていく上で、行政や地域住民に対して建物の将来像を語る場面が増えていくことが想定されます。その中で、長期的な利活用の視点に加え、少子高齢化が進む社会において、建物を使用する人々の「健康」にも目を向けた提案が求められることを実感しました。そうした視点を持つためにも、建築に加え、人々の「健康」といったその他の分野の知識も備えておく必要性を改めて感じました。
M2 中川