2022.10.7 新・静岡市民文化会館 リサーチプロジェクト #2 池袋公園 南口・西口
#2です。#1をご覧になっていない方はそちらからお読みください。
寒さ対策も万全になりまして、午後編
第二のリサーチ場所、池袋公園です。池袋では二つの広場をリサーチの対象としました。
「池袋西口公園」 「池袋南口公園」 以下、簡単な説明をさせていただきます。
西口は「GLOBAL RING」と呼ばれるリングによって空間が形成され、かつてこの地にあった「丸池」を想起させます。トイレ、カフェ、舞台設備などが設けられ、完全に建築設備がバッチリと揃っているようです。隣には芦原義信氏の東京芸術劇場も聳え、芸術・文化の拠点として謳われる池袋の街にさらなる追い風をもたらしている事でしょう。
設計:三菱地所設計・ランドスケープ・プラス共同企業体
それぞれの公園でも守屋さんに解説をしていただき、成り立ちや現在の運営についてもお話を伺いました。
こちら、テントと傘が多くてポコポコおもしろい
私は今回で初めて池袋へ出向いたのですが面白い街ですね。渋谷や新宿とはまた違った雑多さがあるようで、文化・芸術の拠点と言うべく、様々な様相が見られます。
東京芸術劇場の地面のタイルも確か円形の模様で、GLOBAL RINGもRINGですし、地面は円形だし、多中心的な意図がどこかにあったのでしょうかね。色んな文化の色んな中心があるみたいなこと?
南口は西口とは正反対な印象をもたらします。設備、施設の揃った西口と比べ、こちらはカフェレストランの複合施設が一つと大きな芝生広場、段差のある桜テラス、多目的広場で構成され、パブリック空間の自由度を高めた構成であることがわかります。市民に開かれた公園とはどのようなもの指すでしょうか。南口池袋公園の官民連携で協働していく風景はこの国が目指すべきパブリックスペースの可能性を予感させ、豊島区全体で掲げている「誰もが主役になれるまちづくり」へと近づいているのではないでしょうか。
プロデュース・公園設計:ランドスケープ・プラス 建築設計:久間建築設計事務所
同じ駅の周辺なのに作り方、雰囲気が全く異なります。西口は舞台設備が揃っているのに対してこちらは広場空間が大半を占めます。入り口正面に大きなマンションがありますが他に大きな建物はあまり見当たらなく、空のひらけた雰囲気が心地よい。
是非とも天気の良い日にまた来たいと思います。東京でも星が見えるといいなあ、見えるのかなあ。
最後は皆様からお言葉をいただき、これから本格的に始まっていくことが実感されました。普段と異なった視点で建築や広場を見れたこと、学内で留まらず外部へ活動が進んでいくことなどが非常に楽しく、良い体験でした。これからの活動にもワクワクですね。
関係者の皆さま、今後ともよろしくお願いします。
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現在、静岡県の公共建築が大きく変わろうとしています。今回の市民文化会館、県立図書館をはじめとして数年後の静岡の建築の見方や、市民からの街への関わり方など、、
地方の一つ一つの街づくりなどは進んでいる場所はありますが、どこかそれぞれの街が離れている印象がありました。大きな基盤を作るように、静岡が変わっていく基礎を作るように、各街を統合するような役割を担える力があるように感じます。そこに私たちが参画できていることが非常に嬉しく、幸せなことです。
今後は利用者や演者などへのヒアリングへと発展していく計画となっており、ゼミ活動としても期待が膨らみます!!
次に東京行く時は防寒していきましょう。これはブレブレな僕ら。
M1 有田晃己