2022.04.19

2022.04.19 現県立中央図書館 第一回調査(調査+ヒアリング)

連日、県立中央図書館の調査は行われ、4月19日はM1(大学院1年生)の4人に加え、B4(学部4年)1人は参加させていただきました。

参加学生は朝8時30分図書館集合と早いのには理由があり、職員の方達はこの時間から開館に向けて準備を行い始めます。正確には、8時30分より前には職場である県立図書館の事務スペースにてスタンバイをしています。そして、一斉に職員は開架書庫へと向かい各新聞の入れ替えと整頓、機材などのアルコール消毒やブックポストから取った本をカウンターにて整理します。10分後、10名程度の職員は開架の本棚を片面1人で担当し、書架整理を行います。ローテンションを組むように、左から右へ本棚の整理が終了したら次の本棚へと移り、時間の限り行なっていました。朝9時図書館は開館です。2名程度のお客さんが来館し、職員は各部署へと移り裏での仕事を進めていきます。

そして、昼休憩を挟みながら9時から14時まで各課、各班の仕事内容や動線、他班との連携、本の移動経路など細かく職員の方から説明を受け、学部生の頃設計した図書館設計とは全く違ったリアルな職務と空間の使われ方を目の当たりにしました。本来、聞くことのできない内容行くことのできない部屋へと入れてもらい、職員一人一人の仕事に対する意識や要望を聞けたことは本当に貴重な体験でした。

15時からは、薬草園の調査を行いました。CAtのコンペ案のパースからもわかるように、自然との共存が意識されています。そのため、薬草園にてどのような応用ができるかを考え分析します。虫を多く集めてしまう植物を多用してしまうとクレームが出てしまうのではないか?異なる種の植物とプランターにて混同しても大丈夫なのか?施設で出た枯れ葉を集め、腐葉土として利用するサイクルは作れないのか?など発想を膨らませ、新図書館にて使えそうな案を出していきます。多方面から空間や建築について考える実践の機会をいただけました。

関係ないですが、花がすごい綺麗でした。

田井幹夫研究室所属 M1 疋田大智