2026.05.13

卒業論文 テーマ発表を終えて

先週の金曜日、卒業論文のテーマ発表会がありました。ここ1か月、自分の興味の対象をさまざまな角度から考え続けてきましたが、興味の対象から、論文として成立させるところまで落とし込むのには、やはりとても難しさを感じました。自分は何に惹かれているのか、その対象を見失わず、一つずつ決定を積み重ねながら進めていかなければならないのだと痛感をしています。

今期の4年生は、二項対立という関係にある言葉同士の概念から、ものや捉え方などを思考し、建築の言語として立ち上げながら研究テーマを探るというプロセスの元進めてまいりました。私が興味を持っているテーマは、「流と溜」という関係です。人はただ移動するだけではなく、道の途中で立ち止まり、会話をし、休憩をしながら空間を使っています。たとえば真っ直ぐな通路は人を目的地へと促しますが、そこに少しふくらみがあったり、室や柱といったボリュームなどの要素が現れると、人の動きに変化が生まれます。そうした「移動の中に生まれる滞在」が好きで、これまでの設計課題でも多くその表現を作品にしてきました。そして今回の論文では、通路と室の関係から人のアクティビティの生まれ方を読み解く研究ができないかと考えています。ただ、背景から目的へ論理的につなげていく部分にはまだ苦戦している段階なので、あまり難しく考えすぎず、指摘されたことを素直に受け止めながら柔軟に進めていきたいと思っています。

加えて本日は、タイラボ1期生のOBの高村菜々さんがアトリエ事務所の経験をお話してくださる講座があり、私たちタイラボメンバーもその授業に参加させていただきました。高村さんはNASCAの事務所で勤務6年目になり、実務経験についてお話をたくさん聞くことができました。最近竣工した富谷市複合図書館「ユートミヤ」を題材に、スタディ段階から施工、竣工に至るまでのプロセスを丁寧に紹介してくださり、アトリエ設計事務所で働くことのリアルな空気感まで知ることができました。私自身もアトリエ系の設計事務所へ就職をする予定のため、とても貴重な機会となりました。

そして本日夕方、 ようやく自身のモニターをMyデスクに設置いたしました。作業しやすいよう、モニターもタブレットも浮かせております。モニターは、厚めの縁に白と黒のシャープさがとても気に入っております。少しずつ機材に充実したデスクになってきていて、論文の作業含め研究室活動にもより一層身が乗ってきそうです。論文も長い道のりのようであっという間に提出期限が来てしまいますので、まずは毎日の積み重ねを大切にしながら、地道に進めていこうと思います。

八幡