北海道にて。

雪が積もる前の札幌に帰省してきました。
この時期の大通公園では、ホワイトイルミネーションやミュンヘンクリスマス市といったイベントが毎年開催され、冬の雰囲気を感じさせます。
また、札幌駅前からすすきのにかけては新幹線の開通に伴い大規模な再開発が行われており、ここ数年で新しい高層ビルが建て替えられ、更なる街の更新が行われて、現在では街の中の空洞が目立っている状態です。実際に帰省する度に街の景色は変わり、私が過ごした3年前とは驚くほどの変貌を遂げています。思い出の地がどんどん変化していく寂しさもありますが、今後の札幌がどう変化していくのか期待を込めて見守っていきます。
さて、今回の帰省の目的は、11月29日に行われた北海道組新人戦への参加のためです。今回の審査員はアトリエワンの塚本由晴さんと五十嵐淳さん。会場は北海道大学MUTUMIホールです。この新人戦では今まで大学で取り組んできた課題を出して審査して頂きます。各大学特色のある課題内容と傾向がありました。
まずはじめに、一次審査のポスターセッションです。

ポスターセッションでは、それぞれ2分半で課題内容と自分がこの建築を通じて何がしたいのか、どういう空間をつくりたいのか、簡潔な発表と質疑でそれぞれ巡回してくる審査員の方にプレゼンします。
ポスターセッションは、建築家の方と一対一で話す場でもあったのでかなり緊張しましたが、動物愛護センターの現状を含め自分がやりたかったことを伝えられたと思います。
そこから10作品が選ばれ、最終審査が行われます。
最終審査では、発表時間1分、講評9分でスライドを使って審査員の方、参加者の方に向けて発表します。
無事に私も最終審査に進むことができ、トップバッターでの発表となりました。1分の発表時間では自分が伝えたいことが発表できず、かなり悔いが残るものとなりました。
私が今回出したのは、3年後期第1課題の「人間と動物の共生に向けた動物愛護センター」にて取り組んだ課題です。
動物愛護センターという施設に自分はどう向き合うか、未来に向けてどんな提案ができるのか、自分の想いをまとめるのにかなり苦戦をした課題です。

この課題での提案は、過去に静岡県でも行われていた殺処分という人間が動物たちに行っていた行為を受け止め、今そして未来に向け殺処分ゼロの訴えかけとなるような建築の提案で、「いのちの灯台」という作品です。
小さい頃から動物が好きで、将来は動物に関する施設を設計したいと思っていた私は、今年度から始まったこの課題に奇跡的な巡り合わせで出会うことができました。
そんな特別な思いを持って挑んだ課題。北海道組新人戦では、「総合資格賞」を頂くことができました。最終審査では、うまくプレゼンすることができず悔しい思いをしましたが、塚本さんと五十嵐さんから頂いた言葉、アドバイスを活かし自分の案を改めてブラッシュアップしてより良い作品にします。
また、北海道の学生の方々の作品と触れる機会を頂けたこと、建築家の方や社会人の方など多く交流できる貴重な機会を頂けてとてもありがたく思います。

↑ 打ち上げ2次会のジンギスカン。
B3 小島