2026.04.08

ものつくりの建築

大学院2年生になり、最上級学年になった。
そこで、一度建築に向かう原点に振り返ってみようと思った。

中学1年の時に近所で10歳くらい年上の高校の先輩が機械修理の仕事で独立した。
その最初の仕事が作業場の施工だ。
海上輸送用のコンテナを2つ並べ、片方を倉庫もう片方をオフィス、そして、その間に屋根をかけて、半屋外の作業場スペースをつくる。
いわば、コンテナを「川の字型」に並べて、その隙間に空間をつくる構成だった。

印象的だったのは、空間よりも、むしろそのつくり方だった。
コンテナの外板にガスバーナーで穴をあけ、そこにチャンネル材の枠を溶接してアルミサッシをはめ込む
内部は同じくチャンネル材を溶接し、胴縁としてその間に断熱材を詰め、プリント合板を張って仕上とする。

屋根も同様にアングル材、チャンネル材を溶接してフレームを組みガルバリウム波板を張って架ける。
手作業で、切断機とアーク溶接を用いて少しずつ形になっていく。

その様にして完成した仕事場は、エンジンを分解したり、車を板金したりする機械整備の仕事同様「仕組みを理解してつくる・直す」ということがデュアルに繋がった空間といえる。

振り返ると私は、その創作に対する過程にワクワクして建築に興味をもったと思う。

また、私自身、大学院に入ってから、「Hands together2025」」「松浦履物本棚プロジェクト」とつくるという作業に直接関わる機会がいくつかあった。

それらは、限られた時間で限られた予算で入手できる材料の種類や寸法施工する人の技術など様々な制約や条件の中でつくることでこうした条件が積み重なって、最終的なかたちが決まっていくもので尚且つ仕組みを理解してつくるもので、その仕組みを理解する過程で、アイデアが生まれるような気がした。

私自身少し、最近、理論やストーリー重視になってきているので、ものつくりの実践も意識したい。

M2白瀧