2022.10.18

2022.10.08-09 掛川祭 #J-BASE

掛川に拠点を置き、はじめての掛川祭。

 

J-BASEのある緑町として参加した。由緒正しい掛川のお祭りでよそ者がなかなか立ち入れないお祭りだが、ありがたいことに緑町の方々は温かく迎えてくださった。

外交

コロナの影響で3年ぶりの開催。本来は3日間のところ役のない一般の参加は2日間。1日目は龍尾神社。掛川祭は7つの神社のお祭り。そのうちの1つが龍尾神社である。2日目は緑町区、自ブロック、駅前付近をまわった。

掛川城のある龍頭山。古城のある龍胴山。龍尾神社のある龍尾山。この三山が連なり龍の頭、胴、尾に見えたことから龍尾神社は掛川城の守護神とされた。各地区の屋台が行列をなす風景は圧巻(と言いたいところだが、これでもコロナによる縮小版のお祭りだそう)。

綱子

屋台を引く。掛川祭ははっぴを着ていないと屋台の列には入ることができない。緑町の方々がはっぴを用意してくださり、3人とも参加させていただけることになった。ありがたやありがたや。

緑町の屋台の特徴の一つに三味線がある。一般的には2枚目の写真のようにどこの街も小太鼓が前に並ぶ。緑町は縁あって朝から晩まで三味線の音色が鳴り響く。小太鼓、大太鼓、笛は中でやっているよう。

手木

掛川近隣の屋台は車輪が2つしかない。屋台を引き、バランスを取るのは手木の役目である。ここに立てること自体貴重。とにかく翌日の筋肉痛がヤバかった…笑。

徹花の儀式

屋台がすれ違う時の景気付けとしてのしきたり。激しい太鼓による緊迫感。今では演出となってしまった部分もあるが、ここには昭和43年の都市計画が大きく関わる。以前連雀商店街の方々にお話を伺った際には、当時商店街の道幅が5.5mから16mに拡幅されたという。掛川市二の丸美術館には広域ではあるが昔の街並みを表現したジオラマ模型があるのでぜひ覗いてみてほしい。

中町商店街にも昔の商店街の写真を見せてくれる方がいらっしゃる。ここで屋台がすれ違っていたのかと想像すると..。交差点では我先に、と怒号が響く。各町を尊重し合う文化も、交差点で先を譲るのは話が違うよう。

最後は緑町内を周り会所へ帰っていく。美しい歌声に呼応するように提灯を突き上げ町民全員で歌う。しとしと降る雨。それでもポカポカしてくるほど熱い夜だった。

来年、緑町の屋台は記念すべき100周年。

再来年は大祭りを迎える──────

 

田井幹夫研究室 M2金子

 

 

追記

祭とストファニ

駅前通りと東海道の交差点、聖地イシバシヤ前は祭の中心地である。商店街には的屋でいっぱいになり多くの人で賑わう。ストリートファニチャーを多くの方々に活用していただいた。ベンチと未来の賑わう掛川の姿を体感できた様に感じた。