2026.01.19

2026.1.19 『冬の研究室だより』 その先へ

卒業設計・修士設計も、いよいよ大詰めの季節になりました。

かく言う私も、先週は修士論文提出がひとつの山場でした。ただ実際には、論文そのものは9月ごろに一度ひと区切りをつけ、そこから修正・編集を重ねながら、論文で掘り下げたテーマを足場に修士設計と並行して進めてきました。いまはまさに修士設計の真っ最中です。

学部4年生も卒業設計に取り組んでおり、エンツリー(建築学科棟)4階の意匠研究室は、いつにも増して“模型の海”になっています。冬になると現れるこの光景は、建築学科の風物詩とも言えるかもしれません。

論文で積み上げてきたものを、次は空間としてどう立ち上げるのか。敷地条件、動線、計画、スケール感。考えるべきことは一気に変わりますが、論文で自分なりに掴んだ視点が、設計の判断基準として効いてくる瞬間もあって、そこが面白いところです。卒業設計が自由度高く「架空の建築プロジェクトを一つの作品として完結させる」性格を持つのに対し、修士設計は「大学院での研究テーマを深掘りし、研究を踏まえてより論理的に、専門性を付加して設計する」ことが求められます。だからこそ、論理と設計のバランスを取るのがとても難しい。最終提出に向けて、自分自身にしっかり発破をかけながら、最後までやり切りたいと思います。

そして個人的には、コロナ禍で始まった大学・大学院生活も、気づけば残り数ヶ月になりました。制限が多く、思うように動けない時期からのスタートだった分、この時間は濃く、そして早かったようにも感じます。いよいよ最後の仕上げの期間。修士設計を最後までやりきることはもちろん、ゼミプロジェクトも後輩に引き継ぎながら、最後まで責任を持って走り抜けたいと思っています。終わりが見えてきたからこそ、目の前の作業を丁寧に積み上げていきます。

M2 稲葉