2025.11.11

卒業設計経過報告‼︎と告知‼︎

こんにちは!
B4の鈴木達也です。今週はいよいよ中間発表があるということで、今回は私の卒業設計についてご紹介したいと思います。

 卒業設計のテーマ

私が今回取り組むのは、高齢者施設を併設した小中一貫学校の設計です。
このテーマを選んだ背景には、私の母校が少子高齢化の影響で小中一貫校化するという現状があります。
そのような社会の流れを受けて、単に新しい学校を設計するのではなく、地域の高齢者と子どもたちが自然に交流できる学びと生活の場をつくりたいと考えました。

少子化に加えて高齢化が進む現代では、高齢者施設の不足も大きな課題です。
そこで、教育施設と福祉施設を組み合わせることで、

子どもたちの学びの幅を広げ、

高齢者の社会的孤立を防ぎ、

地域に新たな多世代交流の拠点を生み出す。

そんな空間づくりを目指しています。

設計の課題と考え方

現時点での課題は、「子どもと高齢者の交流をどう生み出すか」という点です。
「交流」とは単に一緒に過ごすことではなく、人と人との関係性を築くことだと考えています。

そこで

食堂での食事の時間

休み時間の会話

読み聞かせの活動

廊下ですれ違うときの挨拶

こうした日常の中の小さな接点が、交流のきっかけになるのではないかと考えました。

 設計コンセプト:移動が生むつながり

この考えをもとに、私は「固定教室を持たない移動教室型の学校」というプログラムを提案しようと思います。
生徒が教室間を移動することで、自然と人と人がすれ違う機会が増え、交流の場が生まれるからです。

また、朝礼や帰りの会なども学年ごとに分かれず、他学年や高齢者も交わるような空間構成を考えています。
これにより、世代を超えた「日常のつながり」がデザインされる学校となることを期待しています。

今後の展望

現段階ではまだ構想段階ですが、今後はより具体的に空間構成や動線設計、プログラムの詳細を発展させていきたいと思っています。
最終的には、地域の未来に寄り添うような温かい建築を目指します。

最後にかけがわけんちく夜会2025の告知を行いたいと思います。

今週の金曜日11月14日にかけがわけんちく夜会を開催します。

登壇者は駒田建築設計事務所の駒田剛司さんにお越しいただきます。

まちづくりに興味のある方はぜひきてみてください!

 

以上 B4鈴木達也