2021年度の卒業研究も順調に進んでいます。今年度の主要テーマは、次の3つです。
・静岡県産川砂・川砂利を用いたCFT用高流動性コンクリートに関する研究(高強度・高流動コンクリート、普通強度レベルでスランプフロー管理の高流動性コンクリート)
・膨張材・収縮低減剤による静岡県産川砂・川砂利コンクリートの収縮低減効果に関する研究(安倍川産骨材、天竜川産骨材
・静岡県内の各種河川産骨材の乾燥収縮率・線膨張係数に関する研究(安倍川産骨材、大井川産骨材、天竜川産骨材)
上記2つのテーマは、県内の生コン工場での試験練りを実施し、フレッシュ性状(経時変化)、材料分離抵抗性、ブリーディング・凝結性状などを把握するとともに、高流動性コンクリートに関する研究では強度発現を、収縮低減効果に関する研究については長さ変化率を継続的に測定しています。
骨材の乾燥収縮率と線膨張係数に関する研究では、川砂利と砕石の計5種類の骨材を対象に、水中浸漬下(吸水過程)および乾燥条件下(乾燥過程)でのひずみ計測を開始しています。昨年度の結果と比較し、次年度の建築学会大会で結果を発表する予定です。